税理士法人とどろき会計事務所

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ラヴ&ピースがマーケティングの本質だった?
税理士法人とどろき会計事務所
野曽木 尊之

 皆さんは「グレイトフル・デッド」というバンドをご存知でしょうか。彼らは、1965年にアメリカの西海岸にあるサンフランシスコで結成されました、いわゆるヒッピーバンドです。ヒッピーと言うと、反体制的でけしからん、という意見もあるかと思いますが、他人を蹴落としてでも上に行こうという上昇志向ではなく、横との繋がりであるコミュニティを重視するという、昨年の大震災以来よく耳にする「絆」に通じるのではないでしょうか。

 日本での彼らの認知度は、本国アメリカに比べると格段に低く、これといったヒット曲もないため、知らない人も多いことかと思います。そんな彼らは、1995年に主要メンバーが亡くなったため、ライブにおいては別名とはなりましたが、今でも活動している現役バンドなのです。なぜそんな話をするかといいますと、彼らグレイトフル・デッドはメディアの露出も少なく、日本では音楽フリークのみ知る存在なのですが、今でこそ認知され一般的となった、フリーやシェアといったことを結成当初より行っていたからです。そのため、アメリカでは不動の人気を得るようになり、現在に至っています。そんな彼らの年商が、5,000万ドルもあるのは信じられないでしょうが、本当なのです。

 今でさえ、音楽業界では違法コピーの撲滅をうたっているのですが、音楽業界にいる彼らは、ライブ中の録音を容認(フリー)するだけでなく、「テーパー・セクション」という良い音質を録音できる場所まで設けて録音をさせ、ファン同士が音源の交換(シェア)することも認めていました。なぜそんなことをしたかというと、彼らは商品としての当時のレコード(音源)を売るのではなく、ライブに足を運んでもらうことを商品としていたからです。このため、ファンは自分が録音した音源を友達に自慢するように手渡しをし、それが口コミとなりファンを拡大していったのです。それは当時としても画期的だし、現在でも業界の常識を打ち破っているものです。

 グレイトフル・デッドは、自分たちのターゲット(お客さん)はレコードを買ってもらうお客さんではなく、ライブ会場に来てもらうお客さんということに主眼を置いていたので、毎回のセットリスト(演奏曲)も、曲のアレンジも変えて、飽きさせないような工夫を凝らしていました。通常であれば、同じ曲を同じ順番に演奏し、出来るだけレコードに忠実に演奏をするのですが、彼らはライブ毎に何を演奏するのか全く予想がつかない、そんな意外性をお客さんに提供していたのです。それが、熱烈なファン(デッドヘッズ)を増やしていった要因でした。

 このように、開放的にライブ音源を無償で録音をさせていたのでしたが、彼らとしても実は、そのライブ音源で儲けていたのです。それは、いかに良い機材を使って録音をしていたとしても、観客席からではどうしても雑音が混じってしまい、雰囲気は味わえても完璧ではなかったからです。そこでバンドは、雑音が混じっていない完璧なライブ音源を販売して儲けていました。それはファンが録音した音源は、ファンを増やすコンテンツとして機能させ、それ以上を求める人には、ライブ会場に足を運んでもらったり、バンド側が販売するレコードを買ってもらうためだからです。

 これは今でいう、使用制限有のフリーソフトと同じ発想ではないでしょうか。使用制限を超えて使用したい人は、有料ソフトへの切り替えを促すのと同じです。何でも無料にするのではなく、自身の商品に繋げるためのツールとして、いかに潜在的顧客に商品をアピール出来るのかが大事で、その後も買ってでも欲しいと思わせる仕掛けが重要となります。





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