税理士法人とどろき会計事務所

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「一勝九敗」を読んで
税理士法人とどろき会計事務所
藤田 賢
   フリースブームは記憶に新しい。あのときのテレビコマーシャルは、ユニクロの製品そのものを画面上に映し出したものであり、それまでのどのCMよりもインパクトがあった。 あのCMは間違いなくユニクロというブランドを若者に浸透させ、確立させたものであった。そういった意味で柳井氏の掲げる経営理念の一つである「若者支持率?1」は成功したものと言えよう。

 さて、この本は柳井氏により、これまで辿ったユニクロの軌跡について非常にこと細かに、かつ丁寧に綴られている。この本から、柳井氏がいかに野心的な人間であったかが読み取れる。と同時に、非常に冷静沈着で、しかも分析能力に長けた人間であることも分かる。自分や会社が置かれている立場や現状が今どういう状態であるか、次に何をしなければならないのか、を冷静に分析し、具体的に実践していっている。このことが、柳井氏が本書でも言っている単なる売り買いの好きな「商売人」ではなく、企業を成長させ、収益を上げる「経営者」たる素質なのかもしれない。自分で事業を起こした者であれば、当然に事業を拡大していきたいと思うのが当然であり、失敗を恐れずに成功することばかりに目が行ってしまうものである。柳井氏のように失敗を失敗としてしっかり受け止め、きちんと分析し、次の成功に活かしている経営者は少ないのではなかろうか。

 何かこの本を読んでいると、柳井氏は初めから失敗することは分かっていて事業を進めているかのようにさえ感じ取られる。そして、徐々に「勝ち」の意味が濃くなってきているようにも思える。この本のタイトルにもあるように9敗しても必ず1勝するというこの「1勝」の価値が、柳井氏にとっては非常に高く、重いものになっているのではなかろうか。おそらく、普通の経営者であれば、柳井氏のいう9敗の中に、1勝に加えてもいいのではないかと思うものもあるに違いない。しかしながら、柳井氏にとっては勝ちのバーが徐々に他の経営者よりも高くなっていったのであろう。

 玉塚氏の突然の社長解任と柳井氏の社長復帰。当然のことながら柳井氏の豪腕ぶりを取り沙汰している記事が多いなか、ある新聞で、玉塚氏の解任会見の席に居合わせた柳井氏が、実は目頭をハンカチで押さえていたという記事を読んだことがある。柳井氏はきっとすべてを分かっていたのであろう。自分の置かれている立場や、周囲からどう思われているのかも。それでも経営者の本能として、あのような決断に迫らずにはいられなかったのだろう。

 この本を読むと、つくづくそう思わずにいられなくなる。




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