税理士法人とどろき会計事務所

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『自力と他力』〜五木寛之こころの新書
税理士法人とどろき会計事務所
千葉 雅司
  本著は五木さんがずっと言い続けている “他力” という考え方を、掘り下げています。

 “他力本願” というように、あまりいい意味で使われない言葉ですが、本来は(仏教語) 阿弥陀仏がいっさいの人々を救おうとして立てた本願。また、自己修行の功徳によらず、阿弥陀仏の本願力にたよって成仏するのを願うこと・・・ だと紹介しながらも、こういう仏教語(五木さんは「業界用語」と呼んでいる)ではなく、五木さんらしい喩えを書いています。

 <私はかつて他力のはたらきを、風にたとえたことがありました。エンジンのついていないヨットは、風が吹かなければ動きません。 逆風であれ、順風であれ、まったくの無風状態では帆走することは不可能です。他力という風が吹いてこない限り、ヨットは自力で走ることはできないのです。 しかし、ただひたすら風だけを当てにして、ぼんやりしているだけでも駄目でしょう。 (中略)やはりそれなりの自力の努力は必要なのです。 とはいえ、走らせようと気持ちだけあせって、手で水をかき回しても、ヨットは前へは進まないでしょう。>

 ― 他力の風が吹かなければ、ヨットは動かない ―五木さんが、70年の生涯をかけてつかみとった思想だから、とても重みがあります。

 もう少し身近な具体例として。

 たとえば、魚を釣る場合、“もどり”のない小さな釣り針でも、魚の引く力とのバランスをうまくとるとはずれないそうです。魚が逃げないのは魚が引っ張る力を利用しているからで、無理に力で釣り上げようとすると却って逃がしてしまいます。

 ボクシングのカウンターパンチも相手が打ってくる力を利用して打ち返す技で、うまくヒットすればその威力は通常の倍以上になるといいます。他のスポーツでもそうですが、勝負の世界では自分から技をかける“自力”よりも、相手が仕掛けてくる“他力”をうまく利用することが勝利に結びつくようです。

 他力とは、目に見えない何か大きな力がどこかで自分の生き方を支えているという考え方です。自分一人の力でやったと考えられるようなことでも、自分以外の目に見えない大きな力が自分の運命に関わり合いを持っている、自分以外の他者が自分という存在を支えてくれていると謙虚に受け止めることが“他力”を知ることだといいます。

 この世界には私達の考えや想定を超えた、どうすることもできない事態が起こります。特に昨今ではそのように感じる人が多いかもしれません。その一方で、目に見えない大きなエネルギーが風のように流れていることを、ふっと感じることがあります。このような感覚は誰にでも経験のあることではないでしょうか。これこそ“自力”を奮い立たせるための“他力の風”だそうです。

 ヨットはたとえ逆風であっても技術があれば自分の思う方向へ走らせることができます。逆に順風であっても準備に怠りがあれば機を逃してしまいます。自分の力と自分以外の力とのバランスを図りながら進められるかどうかが、物事の成否を分ける大きなポイントであるように思われました。




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