税理士法人とどろき会計事務所

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「老舗の品格」を読んで
税理士法人とどろき会計事務所
新井 大慶
 

 日本漢字能力検定協会が公募で選ぶ昨年の漢字が「偽」と決まりました。産地や原材料偽装、賞味期限の改竄など食品偽装の問題が相次いだことがその理由です。さらに、年金問題など政界に対する国民の不安の声も反映した形となりました。この漢字を決めるのに、全国から約9万通の応募があり、「偽」は1万6550票と圧倒的多数の1位。2位は「食」で約2450票、3位は「嘘」、4位は「疑」と続き、2位以降も「偽」と同じ理由で選ばれています。皆様もご存知の通り、 昨今、地に堕ちた老舗の報道が多くあります。 老舗=信用という暗黙の了解(信頼)が、音を立てて崩れてきているようです。

 「品格」は、ちょっとやそっとじゃ身につき備わるものではないことは明らかです。本書では、アメリカの思想である「新自由主義」により、熾烈なリストラや、ホワイトカラー・エグゼンプションをよび、人命や人権が軽んじられる冷たい社会が訪れ、こうした事情が老舗にも波及し、ついには偽装もOKという世の中に成り果ててしまったと述べられています。また、船場吉兆の創業者湯木貞一氏の名言「屏風と店は広げすぎたら倒れる」や家訓の紹介と、それに反してしまった船場吉兆について、行き過ぎた事業意欲で商売の本分を見失った結果だと述べています。老舗とは、「仕似せる」つまり、「まねる」という意味を含んでいます。先祖代々から続く「商人道」をまねて、伝統と格式を保ちながらお客の信用を大切にして受け継いでいく店のことを言うのだと思い、商売の本分だけは、いつまでも変わらずにまねをし続けなければならないのだと実感をしました。

 本書の副題に、「なぜ現代の経営者(あきんど)は「商人道」を軽く扱うのか」と付いております。その内容は、ソニー、ホンダ、トヨタ、パナソニックほか日本の産業界をリードした 創業者を取り上げまして、経営の真髄や人柄、心に響く名言を解説しています。その中で、一番印象に残ったのは、リッカーミシンの創業者である、平木信二氏の「私が社長をやっている間は君らを路頭に迷わせるようなことはせぇへん!それだけは自身があります」の言葉です。本書でもこれが本物の社長の言葉です。と書かれておりますが、リストラが進む昨今で、このような社員を食わせていくための志、覚悟のあるリーダーであればついて行きたい、この場所で一生懸命仕事をしたい、と私も思い深く感銘を受けました。

 各章で「老舗の美学、老舗企業の精神」などを鋭い筆致で克明に描き、バランス感覚を失い、見識と道徳心を見失った日本人に警鐘を鳴らすほか、終章では、日本経済を再興させる方策を提言しています。 老舗の業務や経営に携わっていなくとも、警世の書若しくは啓蒙の書として、学ぶべき、考えさせられることがとても多く書かれている本です。お時間のある時にでも是非ご一読下さい。





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