税理士法人とどろき会計事務所

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「会計課長 団達也が行く!」を読んで
税理士法人とどろき会計事務所
山本 英司
 

 今回ご紹介する本は、巷にある会計のノウハウ本とはずいぶんと様相を異にしています。いわゆる「ハウツー」的な会計の解説はほとんどありません。管理会計の真髄について、「物語」の手法で描かれています。本書では、ジェピーという傾きかけた部品メーカーを舞台に、団達也という熱血漢が試行錯誤しながら、会計を武器に経営を立て直していきます。
本書に登場する会計の真髄の数々の中から私が印象に残った言葉を二つほど紹介したいと思います。

 一つ目は、経営に使えない管理会計は意味を持たない。です。
 企業会計は、大きく「財務会計」と「管理会計」に分けられます。財務会計とは、会社の活動実績を利害関係者に報告するための会計です。それに対して管理会計とは、経営管理者の意思決定に必要な会計情報を提供するための会計です。
企業会計は、企業活動の実態を映し出す鏡、という点にその本質を見つけることができます。ところが、会計には重大な限界があります。つまり、鏡に映った姿は事実の写像ではない、ということです。それは、事実を一定のルール(会計ルール)で要約した近似値です。管理会計は会社内部のしくみですから、会計ルールは会社で決めます。もし、このルールを安易に作ってしまうと、鏡に映る像は大きく歪んでしまいます。例えば、何年も前に作った製品の標準原価を使って、在庫金額や利益を計算する会社は少なくありません。経営上とても危険なことですが現実なのです。管理会計ルールは常に見直す必要があるのです。

 二つ目は、会計数値を鵜呑みにするな!です。
 「今期の利益は1億円」という意味は、今年1年間で販売された製品の売上高と費用の差額を合計すると1億円になった、ということです。意外に思われるかもしれませんが、世の中に絶対的に正しい利益というものは存在しません。会計の世界では、同じ取引に対していくつもの会計ルールを認めていますから、会計上正しい利益も複数存在することになります。「当期利益1億円」という意味は、「わが社が会計ルールと合理的な判断に基づいて計算した利益はおおよそ1億円と考え、公表した。ただし、この利益額は絶対に正しいことを意味しない。また、現金が1億円増えたというものでもない」ということです。あくまでも、利益とは「意見」なのです。

 会計はあくまで経営の道具です。そして、感情をもった人間がこの道具を使えば、経営を浄化させることも、不正を助長させることもありえます。実際の会社には、経営者がいて、社員がいて、顧客がいて、株主もいて、さまざまな感情や利害がうずまいています。本書では、会計を実際のビジネスで使うとはどういうことか、会計の仕事とは会社の仕事そのものであり、経営の重要な物差しであることを「小説」のかたちで具体的にわかりやすく表現されていますので、ご一読していただければと思います。





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