税理士法人とどろき会計事務所

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「采配」を読んで
税理士法人とどろき会計事務所
堀切 牧子
 

 本書は、中日ドラゴンズ前監督・落合博満氏の著書である。落合前監督と聞いて、まず思い浮かぶ言葉が「オレ流」であろう。独自の世界観を持ち、時に奇抜な名(迷)采配によって周りを驚かせることから、唯我独尊の人物だと思っていた。しかし、本書を読んで、その「オレ流」は、自らの豊富な経験に裏付けされた落合流理論であったことがわかった。

 落合前監督の采配でまず語られるのは、 2007 年の北海道日本ハムとの日本シリーズで、完全試合を目前にした山井大介投手を、9回に岩瀬仁紀投手に交代させたことであろう。この試合を観ていなかった私でも、この出来事について記憶にある。当時、メディアで「幻の(山井の)完全試合」「山井交代の賛否」などと騒がれた。結果として、交代した岩瀬投手が 3 者凡退に抑え、 53 年ぶりの日本一を成し遂げている。しかし、もしあの試合に負けていたら・・・。落合前監督は、このことについて次のように語っている。

 私は今でもこの自分の采配を「正しかったか」それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということである。 ( P74 )

 勝負の世界に「もし・・していたら」「もし・・していれば」などの「たられば」は無い。いや、勝負の世界だけでない。人生において「たられば」は存在しないのである。この試合は、負けたらもう後がないという試合ではなかった。それでもその勝負にこだわり、「こんな判断をしたら、周りから何と言われるだろう」と湧いてくる邪念を振り払い、その一瞬に最善を尽くした。この采配は、落合前監督が見せた勝利への執念であったのである。

 罵声を浴びようが、批判の矢に打たれようが、今日の戦いに全力を尽くさなければ、明日も来年もないだろう。(中略)たとえ結果が出なくても、「苦しみもがきながら戦い抜いたという事実」を成長の糧にすることはできる。常に全力を尽くすことは、明日に希望を見出すことでもあるのだ。 ( P209 )

 そのように常に全力を尽くして勝利にこだわる厳しさがある一方で、選手を思い、チームを思う落合前監督の温かさも本書から伝わってくる。その両方があってこそ、球団史上初の2年連続リーグ優勝、ついには日本一を果たす常勝チームを作ることができたのだと思う。本書からは、リーダーのあるべき姿が見えてくる。チーム(組織)のリーダー(経営者)にとって、その考え方は非常に参考となるであろうし、野球のエピソードは単純に読み物としておもしろい。ぜひご一読いただきたい一冊である。





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