税理士法人とどろき会計事務所

当事務所サイトのTOPページです。
当事務所の主な業務のご案内です。
ご相談・見積りのご依頼はこちらから。
研修会のご案内とご報告をしております。
お客様の間でネットワークを広げていただこうと思っております。
当事務所の概要、所在地などの案内です。
概要
とどろきプロフィール
地図
事務所ニュース
読書感想文
フォトアルバム
新公益法人制度
当事務所の求める人材の募集情報です。
税理士法人とどろき会計事務所のプライバシーポリシーについて







相澤 英之新井 大慶飯田 敏久伊藤 将英尾崎 鉄朗小田切 隆明金田 好正
國田 哲郎佐藤 忠輝千葉 雅司野口 由雅野曽木 尊之萩原 有香橋本 崇浩
古川 美陽光堀切 牧子三橋 美香山本 英司

「中内功のかばん持ち」を読んで
税理士法人とどろき会計事務所
相澤 英之
 

 本書は、ダイエー創業者である中内功氏の秘書役を務め、中内氏の側でその経営手腕をつぶさに見てきた恩地祥光氏による回顧録である。かつて流通業界にいた私としては、今日の流通業の礎を、戦後、一から築き上げてきた中内氏は「ヒーロー」であり、「カリスマ」でもある。一方、その経営手腕はワンマンかつ感情的な面があり、経営者としては必ずしも優れた人物ではなかった、という印象がある。そんな中内氏のかつての側近が当時を振り返る書として、大変興味深く読み進めることができた。その中から特に印象に残ったエピソードが、以下の2つである。

 「5 店巡回」
 徹底した現場主義を貫く中内氏が抜き打ちで店舗を巡回し、ぶどうの糖度やカセットテープの音量、婦人服売場の照度を測り、いずれも客観的に誤っていることを指摘する下りは痛快であった。こういった指示は、とかく立場が上の者の感覚によって決められることが多いが、数値をもって指示に客観的な根拠を示すということを、私が「感覚的な指示を出す」人物の象徴だと思っていた中内氏その人が行っていたことは意外であった。ちなみに、私がかつて勤めていた職場では、当時、糖度計は使用されていたが、照度計や騒音測定器が使用されていた記憶はない。

 「10 オーナーシップ、そして事業承継」
 ダイエーが破綻した原因として、「多角化」のほかに、「オーナーシップへの執着」が挙げられている。中内家がダイエー株のシェアを維持するために莫大なコストを要した、また事業承継においても、後継者へバトンタッチするタイミングを見誤ったということは今まで知らなかったことであり、大変興味深かった。創業者は、10のうち3しか当たらないが、その3が光り輝いているため7の外れを帳消しにする。その3が光り輝かなくなるのが、創業者の引き際であるとの著者の言葉あるが、この言葉には、引き際そのものが「7の外れ」のうちに入ってしまわないよう、タイミングを見極めることは難しいという意味をも含んでいるように感じられた。
 また本書の中では、経営難に陥ったダイエーの経営改善策として、ダイエーをやめて収益性の高い事業をグループ経営して行こうという著者の案を、中内氏が一喝して否定する場面が繰り返し描かれている。中内氏のやり方は、戦後の何も無いところから流通業を確立し、高度経済成長期からバブル期に渡り発展したという点で優れた手法であったと思うが、著者の挙げた案は、まさしく21世紀を生き抜いていく上では中内氏のやり方より優れているのではないかと、結果論ではあるが思う。中内氏が存命であったならば、今の時勢において、著者の案を、今どう思うのであろうか。歴史に「もし」は無いのだが、そう考えざるを得ない。





Copyright © Todoroki Tax Accountant Office. All rights reserved.